デイサービスは普段自宅で要介護者を介護している人が、仕事や家庭の都合などでどうしても家を空けなければならない時、または長期的な介護疲れを感じた時などに利用する施設で、一時的にデイサービスを利用することで安心して用事を済ませたり、数日間心と体を休めたりすることができます。その中でも機能訓練特化型デイサービスというのは、利用する人の身体機能の維持や、機能の向上を目的としている人が利用する施設になります。そのため、通常のデイサービスとはいくつかの点で大きく異なるので、通常のデイサービスと、機能訓練特化型のデイサービスの違いについてしっかり理解をしてから利用するようにしましょう。
通常のデイサービスと機能訓練特化型デイサービスとで大きく異なる点は、その施設を利用する時間です。通常のデイサービスの場合は、昼食や入浴など、日常生活を送るのに必要なサービスを提供してもらうことができるだけではなく、ベッドなどもあるので数日間宿泊することも可能です。一方、機能訓練特化型のデイサービスには宿泊が可能な設備が整っていません。施設内にあるのは主に身体機能の維持や向上をさせるための器具です。したがって、用事や自分自身の休息のために利用するというよりは、要介護者に数時間施設内で運動してもらうことを目的として利用する施設だと言えるでしょう。機能訓練はリハビリとよく混同されますが、リハビリが医師の指導が無ければ実施できないのに対して、機能訓練は医師の指示がなくても実行することができます。